前回はこちら 出産祝いされている他の病室がキツかった
出産後、わたしのほうが先に退院となり
赤ちゃんは当面NICUにお世話になるようになりまた。
正直、その間は家でゆっくり過ごして
赤ちゃんの退院までは自宅療養なんだろう。
それまでに体力を戻しておこう そんな風に思っていた。
退院の日にNICUに行くと
「おかあさん 明日はいつ頃こられますか?」
「お家は近くですか?」
「たかしくん、まってますよ」
と看護婦さんに聞かれる。
えっとーーー??
帝王切開で退院して、この体で運転して良いものなのか?
病院から家まで30分ほどあるんですが・・・。
正直まだ歩くのもヨタヨタとしているんですが・・・。
これって毎日通う感じなのかな??
いまから思うと、まだ母になった感じがなかったんだと思うんです。
産まれたときも見ていないし、
赤ちゃんを初めて見たときのショックも大きくて
退院する頃にやっと抱っこできるようになって・・・
といった感じで実感が弱かったように思う。
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この時期ちょうど「こうのとり2」をしていて、NICUのお話がよく出ていました。
自分と重なることもあり、毎話泣きながら見ていたな。
その中でも「赤ちゃんに会いに来てください」というシーンがあり
産まれてきた赤ちゃんを受け入れれなくて会いにいけないおかあさんがいた。
子どもを産む前はきっと、なんで??我が子のに!!と思っていただろう。
だけど、実際出産して同じ状況だとしたら、その気持ちすごく分かる。
産後って、いままでと違う環境。
ひとりで自由に動けた身ではない。
定期的に胸は張る。
オッパイをあげ、オムツを替え、寝かしたりする。
常に自分事ではなく、赤ちゃんのお世話で手がいっぱい。
しかも出血をしていることもあり、なんというか判断力が以前と違っている。
わたしは特に産後出血が止まらず、輸血をしてもしても出血が止まらなかった。
そのためバルーン処置をしたほどだ。
そのせいかどうかわからないが、退院して家に戻っても記憶力が以前より低下していた。
いつもなら覚えている病院とのやりとりも
「え??どうだったけ?約束した日がはっきりと思い出せない」ということもあった。
看護婦さんに聞くと、産後の血のめぐりも影響してそいういうこともありますよーとのことだったが、あまりの物覚えのなさにしばらく不安になった。
産後うつって言葉があるように、子どもを産んで環境が変わったことに
対応できない気持ちになるんじゃないかと思う。
だから産後不安定になるお母さんがいることは知ってほしいと思う。
そんな状態で受け入れれない現実を目の前にどうしていいかわからなくて
赤ちゃんに会いにいけれない気持ちはとてもわかる。
これから先、どう育てていけばいいのか。育てられるのか。
すごく不安をいだくのも当然だと思う。
そういう意味でも「こうのとり」のドラマはすごく的を得ているので、
興味のある方は見てほしいなぁ。
話しは脱線しましたが、
退院翌日からタカシのいる病院に毎日通うようになる。
さすがに30分自分で運転はきついので、
しばらくは父に送り迎えをしてもらった。
行くとまずオムツチェック。
汚れていれば変える。
時間になったらお乳をあげる。
あと、残りは搾乳して冷凍してもらう。
ただ、体力的にしんどくてベッドがあれば横になりたい・・・と思う事も多々あった。
徐々に身体も回復してきて、NICUに行きお弁当を食べる余裕も出てきた。
たかしくんも順調に元気になっていき、
様子を見ながら沐浴を教わるようにもなっていった。
そんなある日
「たかしくんも元気になってきて、本当ならGCUに移れるんですが空きがなくて・・・もうしばらくここで過ごしてくださいね」
そうなんだー。もうそんなに元気なんだなー。
そんな会話をした翌日にはGCUに移っていた。
個人的な感想としては、NICUで手厚く見てもらっていたので
GCUは結構放置気味に感じられた。
赤ちゃんに対して看護師さんの数も限られているのもわかるので
なんとも言えなし、仕方がないのだと思うのだけど、
事務的な対応に感じたかなぁ。
なので、はやくタカシが退院出来ればいいのにと思っていた。
ある日、GCUに行くとすごく泣いている赤ちゃんがいた。
めっちゃ泣いてるじゃん。どこの子だよ。
とタカシのところに行くと
タカシじゃん\(◎o◎)/!!!
あの小さい体でジダンダぎみにぎゃあぎゃあ言っている。
思わずすぐに抱っこしたような気がするなぁ。
お乳の時間が近くてきっとお腹がすいて起こっていたんだろうなぁ。
その意思表示はタカシらしいっちゃータカシらしくて、いま思い返すといまのタカシにもある要素なので思わずクスリと笑ってしまう。
その時は、放置されてる(涙)と思っていたけれど、
退院してから皆様にお世話になったことをいかに感謝したことか。
こちらはまた後日に・・・。
結局GCUは3日程で終わり、退院となったのでした。
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