自然治癒やオーガニック、精神世界というのが大好きだったpenginは結婚前から乳幼児・幼少期が大切とセミナーや本で聞いていました。子どもを持つことはないけれども、実際にいたらこういうことに気を付けよう!と思い、子どもがいる友達に伝えたりしていました。
例えば
抱き癖がつくから泣いてもすぐに抱かないと言っていたけれど、すぐに抱いてあげるほうが赤ちゃんとの触れ合いになり落ち着いた子になる。
2歳までは母乳で育てるといい。
薬に頼るのでなく、人が持っている治癒力で免疫を高めることが大切。
などなど。(↑この話はまた追々書いていきたいと思います)
なので、実際赤ちゃんが出来たときは実践しようと決めていました。
出産時にもそうしようと思っていたことがあった。
自宅出産。カンガルーケア。初乳飲ませる。
自然分娩
無痛分娩
帝王切開
病院
助産院
自宅
水中
などなど
ただ、自宅出産は高齢出産ということもあり、家族から反対され総合病院での出産にしました。そうして陣痛らしきものがあり病院に行く日がやってきました。
自然分娩は当たり前だと思っていた
自然分娩は当たり前。
そう思っていたのに・・・
現実は帝王切開。
しかも赤ちゃんに危険があるかも・・・ということで緊急オペ。
そんな説明もないまま、周りはざわつきストレッチャーで運ばれる。
「お母さんに麻酔が効いたら赤ちゃんすぐ取り出すからね!!!」と言われながらの全身麻酔。コードブルーみたいじゃん・・・と思いながら、次に意識が戻った時には手術室で看護婦さん達がカチャカチャとオペ用のナイフなどを片付けていたのか触っていたのかわからないけどそんな音がしていた。
「意識が戻りましたか?手術は無事終わりましたよ」
正直、お腹の子がどうなったのか知りたくなかった
「あの、 赤ちゃんは?」
でも念のため聞いてみる。
「いまNICUにいますよ」
NICU?
なんなんだ?それ?
頭も回らないまま、病室に移動になった。
立ち合い出産。
自然分娩。
カンガルーケア。
母子同室。
だったはずだったのに、朝8時頃に陣痛で病院に入ったのに、夜中0時近く。
出血が止まらないということでバルーンを入れることになる。そして再度輸血。
出血が止まらない時に子宮に入れるもの。
実物は見たことないのでどんなものか分からないけれど、入れるのはすごくすごく痛かった。出産の痛みを体験しなかったから、これが代わりだわ・・・と思うようにしたけど本当に痛かった!
「今日中に赤ちゃんのところに行かせてあげたかうんったのだけれど遅いので明日にしましょう」とのこと。
産まれた子に会いたいけれど、会うのも怖くて。
だって旦那さんから聞いた内容では、途中赤ちゃんに上手く酸素がいってないかも・・・ということですぐにNICUに移り、低体温療法をしていると聞いていたから。
出産時の仮死、胎盤早期剥離などのダメージがかかると赤ちゃんの脳の機能は障害され新生児脳症という状態に陥ります。そういったダメージを最小限に抑え障害を回避することを目的にしたのが新生児低体温療法だそうです。
実際、わたしの場合も新生児仮死・胎盤早期剥離と記載されていました。赤ちゃんの脳の影響を考えてこの療法を取り入れたと説明されました。先生のお話によると低体温療法にすることでまだ生まれていない状態にしているのだとか。そして徐々に体温を上げていきますと説明されました。
高齢出産とはいえ出産前まで本当に問題なく受診していただけに、この出産時の出来事にショックが大きすぎた。
産んではいけなかった。
出産のときに赤ちゃんと一緒に死んでたらよかった。
わたしは大変なことをしてしまった。
そんな思いにかられていた。
命の重大さにただただ怖くなっていました。
そんな中、旦那さんはひたすら「ダイジョウブ」と言ってくれていました。
だけどその当時はちっともそんな風に思えなかったのでした。
明日会う赤ちゃんがどんな状態でいるのか
ちゃんと産んであげれなくてごめん と後悔ばかりでした。