低体温療法から徐々に体温をあげていく
出産して3日目ぐらいから赤ちゃんの体温を徐々に上げて通常?に戻すようになった。
赤ちゃんにしてみれば、再度生まれたような感じになるのだろうか。
わたしはというと胸が張ってくると搾乳をしてナースステーションに母乳を渡す。
NICUに赤ちゃんを見に行くといった感じで過ごしていた。
誰にも報告できなかった出産のこと
正直、誰にも出産したという報告も出来ないままでいた。
赤ちゃんが今後どうなっていくのか分からない状態で、出産報告が出来ないと思っていた。
「産まれましたー(^^♪」
ってメールしたり、Facebookあげたり・・・なんて思っていたのに、それも出来ない。
隣の部屋からは出産祝いで集まった家族たちの賑やかな声が聞こえてくる。
廊下を歩いていると、母乳をあげた赤ちゃんを抱いてナースステーションに赤ちゃんを預けている方がいる。
ナースステーションの奥には赤ちゃんたちがすやすやと眠っている。
わたしの赤ちゃんはどうなっていくんだろう?呼吸器や点滴は外れるんだろうか・・・なんてぼんやりと思う。
個室で良かった
ホントにそう思った。相部屋でいたらいたたまれなくて仕方なかった。
産後うつもあったのかもしれないけれど、悲観的なことばかり考えて泣くばかりしていた。看護婦さんにもびっくりされたけれど、なんで?なんで?ばかりで泣くしかなかった。
聞いてもらえる友達がいて良かった
こんな時、話せる友達がいて本当に良かった。
タイミング良く?連絡くれた子に事情を話すと駆けつけてくれた友達。
帰りに神社参りまでしてくれた友達。
本当にありがたかった。
話していくことで、少し気持ちが楽になった。
あかちゃんの方はというと・・・
赤ちゃんの方は体温が安定してから呼吸器が外れた。
先生が言うには「あれ?自己呼吸してる??」と思って外してみたとのこと。
そこから少しずつ繋がれていた点滴や管が外れていった。
そして何日目かもう忘れたけれど、抱っこも出来るようになった。
まだ管とか計測器とかついているけれど、抱っこできるようになったんだなーと不思議な感覚だった。わたしの中では呼吸器が外れただけで、すごくホッとしていた。
ちっちゃいな・・・(*´ω`*)
抱っこ出来るようになってからだったかその前からだったか忘れたけれどオムツ交換を教わり、NICUに行く度にお母さんの業務が少しずつ出来るようになった。哺乳瓶で母乳をあげたり、ミルクをあげたりもできるようになった。
オッパイから母乳を飲ませれる日がくる
ついに母乳を生であげれる日がきたのでした。
自分でも ええーー!! って感じでビックリ。
看護師さんの指導の元、いざ本番!!
ちいさなおくちがおちちをパクっ
そのすがたをへーーーーーって見ていたら
「た・・・たいへん!!」
急に看護婦さんが慌てておちちと赤ちゃんを離した
????
「あかちゃん 吸うのに必死で呼吸してなかったわ!
あかちゃん おちついて!」
へ???
「おかあさん ごめんね。あかちゃん呼吸できてなかったわ。
はい再チャレンジ(^^♪」
ど・・・どういうこと??
「あぁ 今度はだいじょうぶ!ちゃんと吸えてるね^^よかったわ」
ちいなさお口でもごもごしている。
おちち吸うのに必死で呼吸してないって笑
あんたなかなかおもしろい子やね・・・。
ちょっと自分のあかちゃんとコミュニケーションした気がした。
母乳ってすごいな
後で知ったことですが、私が搾乳していた母乳の中でも初乳といわれるものを解凍して哺乳瓶などで飲ませていてくれていたようです。
そういうこともあってなのか、母乳を飲むようになってから繋がれていたものは徐々に外れていったように感じます。そういうのを見てあかちゃんの生命力ってすごいんだなって実感しました。
変な感じかもしれませんが、ずっと泣かなかったあかちゃんが声を出して泣く姿を見て あぁ泣けるんだ!なにかしらのアピールしてるんだ!ってなんだか嬉しかったな。