リュックをわすれた日の出来事
いつも誰が持って行っている?
自分で考えて行動するを妨げている?
「やばい!急げ急げ!遅刻しちゃう!!」
そんな朝はけっこうある。
ある日、そんな風にバタバタと家を出て保育園に着いた。
タカシを降ろそうとしたときにハタと気付いた。
水筒や着替えが入っているリュックがない!!
「あれ?リュックは?」の母の声に
タカシも あ・・・ない。と思ったようだった。
「もう家にも戻れないから、今日はリュックないけど行こうか」
そう話をして登園した。
保育園の先生にリュックをわすれたことを伝える。
「あらぁ。そうなの。
おかあさん、リュックはいつも誰が持って出てますか?」
「だいたい、私が。今日はタカシにお願いしていたんですが・・・。」
「そうなんですね。リュックはタカシくんの荷物なので
タカシくんがいつも自分で持っていくようにしていたほうがいいですよ。
そのうち小学校に入ってもランドセルとかを
おかあさんがやってくれないからと言わないように
いまから意識づけをされたほうがいいですよ(^^)」
そう言われると、なるほど・・・と思ってしまう。
あまり手出しはしないようにと思っていたけれど、
けっこう手出ししているんだなぁ。
そんな話をしてから先生は
「タカシくん タオルとかないけど、どうしようか」
そういわれてタカシは困ったようにモジモジしていた。
つかさず、penginは
「タカシータオル今日は保育園で借りようか」
と聞くとコクリとうなずく。
申し訳ないけど、タオルや着替え足りなかったら今日は借りさせてもらおうと思っていると
「おかあさん、
おかあさんが答えるとタカシくんがどうしたいかを考えられないですよ」
え??
え??
良かれと思っていただけに、ちょっとびっくり。
でも冷静に考えると保育園はタカシが過ごす場所。
リュックを忘れたのもタカシ
忘れたらどうするかを伝えるのもタカシ なんだ。
まだ3歳という幼い歳だけど、
本人が自ら考えて行動する力がある。
先回りしていろいろ手を出してしまっては
本人の考える力も気付く力も奪ってしまうかもしれない。
そんなことを気付かされた出来事だった。
でもつい親のこっちが気付いて
手を出してしまいそうになったり
助言してしまいそうになったりする。
実際することはいまもあるけど、
できるだけ本人の力で失敗しながらも歩んでもらえるように
見守れたらいいなぁと思うのでした。